寒くなってくると、ヒトとは反対に「おれたちの季節がやってきたぜー!」と言わんばかりに活発になる生物(その分野の専門家に言わせれば、生物には分類されないそうですが)、ありますよね。
そう、ウイルス・細菌等の病原体です。
今冬は例年通りのインフルエンザの猛威に加え、コロナウイルスという新しい病原体が登場。
外出せずに生きてゆけたら良いけれど、そんなわけにはいかないですよね。
暖かくなるまでは気が休まりません。
※2020年2月21日現在、品薄状態は今後もまだ続くそうで…
さらしや綿100%のハンカチを使った手作りマスクの記事を追加しました。
高額な転売マスクは無視して、自分で大量生産しちゃいましょう!!
ウイルス・細菌に感染しない為の対策は?
インフルエンザを例に、ウィルス感染を予防する方法をおさらいしてみましょう。
厚生労働省は有効な方法として下記を挙げています。
1) 流行前のワクチン接種
2) 飛沫感染対策としての咳エチケット
3) 外出後の手洗い等
4) 適度な湿度の保持
5) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
6) 人混みや繁華街への外出を控える
※厚生労働省HPより
もうね、こんなことは今や常識ですよね。
専門家の中には予防目的のマスク着用は無意味と主張している方々も少なからずおられるけれど、もはや日本においてだからと言ってマスクをしないわけにもいかない、というのが実情です。
ガーゼマスクは効果がない?
さて、一昔前はマスクと言えばガーゼマスクが主流でしたね。
昭和の女・ちゃあぼも小学生のころはガーゼマスクをしていました。息苦しいのがイヤで、ほとんどあごプロテクターになってましたけれど。笑
上の写真のように、昔ながらの切って縫っただけの平面タイプの手作りマスクは息苦しくて現代でも嫌がる子供が多いけど、プリーツ型や立体型だと着けていられるという声をよく耳にしますよ。今から買う(作る)予定の方はプリーツか立体を検討してあげてください。
では感染症予防という観点から、ガーゼマスクは有効であるか?を考えてみましょう!
ウイルスにとってガーゼマスクは「目の粗いザル」
果たしてガーゼマスクはあらゆる病原体をシャットアウトできているのか?
答えはどちらかといえば「NO」です。
なぜなら、平均的な大きさが1μmと言われる細菌や、さらに小さい0.1μmのウイルスにとってガーゼの網はスカスカなので、細菌やウイルスの侵入を防ぐこと自体はできません。
残念ながら、ウイルス対ガーゼの網の大きさだけで比較するとご自由にお入りください状態であります。
しかし!
数年前から抗ウイルス加工を施した生地 クラボウの「クレンゼ©」という新星が登場しているのはご存知でしょうか?
※2020年2月19日現在、クレンゼ生地はインターネット上では手に入りにくい状態のようです。m(__)m
クラボウ(倉敷紡績)のクレンゼ©
手前の二枚がクラボウのクレンゼ©抗ウイルスガーゼ生地を使った手作りマスクです!
クレンゼは、ウイルスが侵入の際に糸の繊維に当たればそのウイルスを不活化させることができるという優れもの。医療業界では既に広く使用されているそうです。
先ほどはガーゼのアミはスカスカと言いましたが、飛沫ウイルスは唾液にくっついて飛んでくるわけですから、ウイルス単体の大きさよりもずっと大きいらしいんですよね(確かに)。
品質試験の結果、家庭で50回洗濯しても効果は変わらないことがわかっているそうなので、マスク3枚でローテーションしても1~2シーズンは使えるかなと思い、我が家でも導入しました。小学校からは「11月中旬頃以降は毎日マスク着用」のお達しがあり、子供は毎日マスクをして通っています。1月と2月の間は念のためガーゼマスクよりも隙間のできにくい不織布マスク(日本製、お高いやつ;;)をさせているのでクレンゼ効果はわかりませんが、今のところインフルエンザ等の感染症にはかかっていません。^^
※2020年2月19日現在、クレンゼ生地はインターネット上では手に入りにくい状態のようです。m(__)m
【結論】ガーゼマスクはしないより、した方が良い
上でご紹介したクレンゼ©では無くとも、普通のガーゼの特性として保湿性がある=マスク内の湿度をある程度高く保てるという効果があります。
ウイルスは高湿が苦手なので、ちょっとは弱っちくなる可能性もある!
それに先述のとおり、飛沫ウイルスは唾液にくっついて飛んでくるので、0.1μmなどというウイルス単体の大きさよりは大きいとも言われています。
つまりガーゼマスクでも、しないよりは、した方が良いということですね。
不織布マスクと言っても、色々!
一方、不織布マスク(サージカルマスク)はどうでしょうか?
我が家は全員アレルギー性鼻炎もちなので、不織布マスク様に置かれましては年間を通じ大変お世話になっております。
気軽に使い捨てできるのは不織布マスクの良いところですね!
「99%カット」
ドラッグストアに置いてあるほとんどのマスクのパッケージには、この文字が躍ります。
消費者は「どれも99%って書いてあるや~ん。使い捨てるものには極力お金掛けたくないし、安いのにしとこ。 」と、なりますよね。私もそうでした。
箱に書いてある「BFE」の文字を謎に思い、検索するまでは…!
マスクの箱に書いてあるBFEやVFE、PFEとは?
分かりやすいの見つけました。
引用:中外工機株式会社HP
BFE 大きさ3umの花粉・咳くしゃみによる飛沫の遮断率試験。
VFE 大きさ0.1um~5um(平均2.8um)の、インフルエンザウイルスをはじめとしたその他無数にあるウイルス飛沫の遮断率試験。
PFE 大きさ0.1umのインフルエンザウイルス等のウイルス単体(飛沫核)の遮断率試験。
ですって!
不織布マスクと比較すると、こうです。
↑は朝日新聞の記事から引用。
図になると更にわかりやすいですね。
つまり、花粉症対策ならBEFでOK!
ウイルス対策ならVFEさらにはPFEの試験をパスしたものでないと意味がない!
ということ。
どの遮断率試験の結果、「99%」遮断できたマスクなのかを確認してから選択する必要があるんですね。
立体型かプリーツ型か
さてお次は型。
マスクの形って、立体型とプリーツ型とがありますね。
どちらのタイプがよりウイルスの侵入を防ぐのに効果があるのか?
これはテレビや新聞記事でもたびたび比較されることがあり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
- プリーツ型は顔にフィットしにくく隙間ができやすいため、銘柄により65~90%超の漏れ率だった。
- 立体型は銘柄により40~80%の漏れ率だった。
どちらも意外と漏れてますよね~!笑
どっちもどっちな気はしますが、立体型の方が漏れ率は少ないということで、どちらかと言えば立体型を選ぶべしということでしょうか。
早速ドラッグストアに行ってきましたよ。(2016年現在)
VFE・PFE試験済みのものです!
ただ、立体型って結構着ける人を選ぶというか。プリーツ型の方がどんな顔型の人にも馴染みやすいようで、メーカーもプリーツ型ばかり作っているのか店頭には立体型は限られた数種類しかありませんでした。
まとめ
あらゆる細菌、ウイルス等の病原体の侵入を少しでも防ぎたいのであれば、
- ガーゼマスクよりも不織布マスク
- VFE・PFE2つの遮断試験に合格している
- 立体でもプリーツでも、自分の顔に合っていて隙間が少ない方を
このあたりを押さえてマスクは選択すべし!
ただ安いからと、書かれている表示を確認もせずに買って、そいつが自分が期待していた機能を持っておらず目的を果たせないのでは本末転倒。
マスクに限らずですが、買い物をするときはセンセーショナルな宣伝文句に踊らされず、冷静に賢く商品を見極めてゆきたいものです。
パッケージのおもてはメーカーが商品を売るための宣伝部分であるという認識を持ちましょう。「裏側」に真実あり!です。
2020年2月20日現在、マスク品薄状態が続いています。ネットでは価格が高騰していますが、適正価格でないものは買わないで手作りしましょう。もう少しの辛抱です!
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