私はコーヒーが好きなので、コーヒーに関することをインターネットで調べることがよくあります。
その際にチラホラ見掛けるのが、「コーヒーを子供にあげても大丈夫?」という巨大掲示板での質問。
子供の飲み物と言えば麦茶や果汁100%リンゴジュースが思い浮かびますが、大人と同じようにコーヒーを子供に与えて良いものか、悩むお父さん・お母さんは結構多いようです。
一般的にコーヒーを子供に与えることは「良くない」というイメージはありますよね!
その理由は恐らく、コーヒーにはカフェインが含まれているから。
ならば最近種類も増えてきた、カフェインの含有を大幅に減少させた
「カフェインレスコーヒー」
であれば、子供にとって悪影響はないのか?
調べてまとめました。
目次
カフェインレスコーヒーは適量であれば子供に悪影響はない
カフェインレスコーヒーは、摂取し過ぎると良くないと言われる「カフェイン」がほとんどカットされているので、適量であれば悪影響は無いと思われます。
子供にとっての”適量”ってどのぐらい?
こちらは「人が一日に摂取しても悪影響のないカフェイン量」の表です。
※内閣府の組織である食品安全委員会の資料より拝借
子供の「年齢」と「悪影響のないカフェイン摂取量」を黄色い枠で囲みました。
まずはカフェインレスでないコーヒーで「子供にとってのコーヒーの適量」を算出。
マグカップ1杯を200mlとします。
このコーヒーの中には120mgのカフェインが含まれています。
7~9歳 62.5÷120=0.520 マグカップ2分の1杯
10~12歳 85÷120=0.708 マグカップ4分の3杯
おおよそですが、このぐらいになりますね。結構少ない!
それでは「カフェイン97%カット」のカフェインレスコーヒーだとどうなるでしょうか?
カフェインレスコーヒー200mlあたりのカフェイン量は3.6mg
4~6歳 45÷3.6=12.5 マグカップ12杯
7~9歳 62.5÷3.6=17.3 マグカップ17杯
10~12歳 85÷3.6=23.6 マグカップ23杯
なんと、子供が一日に飲んでも影響のないカフェインレスコーヒーの量はマグカップ12~23杯…!!
いくらカフェインレスと言えども、大人でも一日にこれだけ飲むのは大変です。笑
薄めに淹れた少量のカフェインレスコーヒーに牛乳を足してのマグカップ1杯にすれば、カフェインの摂取量は極々少量となりますね!
ところで、コーヒー以外にもカフェインを含む飲み物や食べ物があるってご存知でしたか?
子供のカフェインの過剰摂取が心配ならば、是非知っておくべきことです。
カフェイン成分を含む食べ物、飲み物
カフェインを含む飲料(食品)とカフェイン含有量を表にしました。
※公益財団法人日本中毒情報センターの情報を元に作成
カフェイン=コーヒー でしょ!と思われがちですが、上記のように子供がよく口にする物の中にもカフェインが意外と多く含まれているものがあるのです。
主に茶葉、カカオ製品ですね。
また、上の表にはありませんが栄養ドリンクやエナジードリンクには一本あたり10~170mgものカフェインが含まれています。覚醒効果を謳うものには特に多く含まれます。
まだまだカフェインに耐性がない子供に、カフェインが多量に含まれたエナジードリンクは与えない方が無難です。
薬にもカフェインが入っているものがある
また、鎮痛剤(解熱剤)や風邪薬にも一回分あたり25~120mgのカフェインが含まれています!
我が家の常備薬の鎮痛剤(上)と、風邪薬(下)
市販の薬を飲ませたい場合には箱に記載されているカフェイン量や使用上の注意をよく確認しましょう。
エスエス製薬のHPからの情報によると、この無水カフェインとは眠気や疲労感をとり、頭の重い感じをやわらげる成分なのだそう。
薬の効果を高めることを目的として
・咳を鎮める薬
・かぜ薬
・鼻炎用内服薬
・解熱鎮痛薬
・乗物酔い薬
・ドリンク剤
などに配合されているとのこと。
カフェインは悪者なの?
いいえ!
過剰摂取は危険ですが、カフェインそのものが決して悪者なわけではありません。
・覚醒作用
・利尿作用
・脂肪を分解してエネルギーに変える
・胃腸の働きを良くする
・がん、糖尿病、アルツハイマー予防
など、適切に摂取すれば私たちの健康に沢山の良い影響を与えてくれるものなのです!
ただし、摂取し過ぎると
・イライラ
・吐き気
・倦怠感
・不眠
・落ち着きが無くなる
・痙攣
・パニック発作
・動悸が激しくなる
などの中毒症状が出るそうです。
万が一、子供が誤ってコーヒーの豆やインスタントの粉を大量に食べてしまった場合は、すぐに医師の診断を受けた方が良いですね!
コーヒーの代わりになる飲み物
子供がコーヒーを飲みたがるけれど、いくらカフェインレスであってもやっぱりコーヒーはちょっと…という場合は、見た目がコーヒーに近いものを用意してあげましょう!
きっとお子さんは親と同じものを飲んでいる気分でご機嫌になるはず♪
・タンポポコーヒー(タンポポの根を干して焙煎したものが原料)
・ミロ(大麦麦芽エキス、砂糖、少量のココアが主な原料)
は、もうコーヒーの代替品としておなじみですよね。
近頃は、完全ノンカフェインの妊婦や子供にも安心なハーバルコーヒーというものが発売されています。
私が実際に飲んでいて、美味しい!と思ったハーバルコーヒーは「ティーチーノ」です。
ティーチーノの原材料はハーブ、穀物、ナッツ、ドライフルーツ等を焙煎したもので、しかもオーガニックにこだわって作られています。
色んなフレーバーから気分で選ぶのが結構楽しかったりします^^
また、健康に良い成分が沢山入っている上、苦みがかなり抑えられていて優しい風味なので、カフェインレスコーヒーよりも子供に適していると思います!
とても良い商品だなと思ったので、また詳しいレビュー記事を書く予定。送料無料のお試しセットがありますので、まずは味見してみてくださいね。
【ティーチーノ公式サイト↓↓↓】
これらの飲み物であれば、カフェインのことはなーんにも気にしなくて良いですね◎
繰り返しになりますが、ココア=子供の飲み物、身体に優しい などというイメージがありますが、ココアには意外とカフェインが多く含まれているので要注意!与え過ぎは禁物です。
まとめ
身体が小さく未発達である子供には、微量と思われる量でも中毒症状が出ることがあるため、子供はカフェインの積極的な摂取は避けたほうが良いと言われています。
ですがコーヒーには健康効果をもたらす有用な成分(カリウム、ポリフェノール等)も多く含まれているので、それらを摂取でき、カフェイン含有がごく微量であるカフェインレスコーヒーであれば、今は「苦いのいらなーい」と言っているわが子がもう少し大きくなってコーヒーを欲しがった際に、牛乳で割って飲ませても良いかなぁと思いました。
また、上の項目で紹介したような代替商品を利用するのも手です。どうせ与えるならより身体に良いものを選んでいきたいです。
ということで、1日に1杯のカフェインレスコーヒーであれば子供への悪影響はないと言って良いのではないでしょうか^^
また、過敏になる必要はありませんが、日常の食生活においてもカフェインには中毒性があり、カフェインはコーヒー以外の食べ物・飲み物、薬にも含まれているということを頭の片隅に置いておきましょう!
カフェインに限らず、どんなものでも過剰摂取が身体に良い影響を及ぼすことはありません。
「欲しがるからあげる」では子供の健康は守られないので、大人が適量と効果を知ってしっかり管理することを心がけたいですね^^
・食品中のカフェインファクトシート/食品安全委員会
・無水カフェイン/エスエス製薬HP
・カフェイン含有飲料/日本中毒情報センター
・カフェイン中毒について/21世紀の家庭の医学・いしゃまち
こちらもあわせてどうぞ!
>>幼児期の夜のオムツはいつまで?オムツ外しの成功ポイント6つ。
>>コーヒーやチョコレートで耳にする「フェアトレード商品」とは?
>>コーヒーと食べ合わせの良いもの、悪いもの。意外な効能や健康効果も。
>>コーヒーを飲んではいけない時間帯は?カフェインの効果・作用を知る。