こんにちは。
古代米や雑穀を普段の食生活に取り入れる方、増えていますね!
黒米、赤米、大麦、あわ、きび、ひえ、もち麦、はと麦、アマランサス、キヌア…
(キヌアをついつい「きあぬ」と読んでしまうのは、私だけではないはず。)
今日は古代米にカテゴライズされている赤米・黒米の違いについて。
日本人が主食として当然のように「白米のみ」で食すようになったのは、実は明治時代からと言われています。
江戸時代までは「赤も黒も茶色もぜ~んぶ米穀には違いない。一緒くたにしてしまえ~!!」と、ごちゃ混ぜにして食べていたんだそうです。
赤米の色素遺伝子の突然変異で白米が生まれ、それが意外にも美味しかったので年月を掛け幾度も品種改良が繰り返された結果、現代の日本人の食生活における白米の確固たる地位が築かれたんですって。
私たちのソウルフードである白米が、元を辿れば偶然の産物だったとは驚きです!!
品種改良米(白米)に比べ、古代米(赤米、黒米、緑米など)が病気や害虫、寒さに大変強く(それ故、無農薬で育つ)栄養豊富であることは知っていたものの、実際に私が毎日の食事に取り入れ始めたのはごく最近のこと。
和食大好きで白米を愛してやまない娘が、一時期お赤飯にハマったことがきっかけでした。
茶色はダメでも(娘は炊き込みご飯NG)、赤色っぽいご飯なら受け入れてもらえるかも?!千載一遇のチャンス!とばかりに息巻いて農産物直売所へ向かい、無農薬栽培の赤米・黒米・緑米が並んでいる中から、良く分からないけど白米に混ぜて炊けば御赤飯っぽくなりそうな赤米と黒米を買ったわけです。
とある日の夕食と、翌日の残り物deランチ。
メニューが大したこと無くても、ご飯が赤色だとなんだかサマになる気がしませんか。笑
ところで赤米と黒米って何が違うか知っていますか?
私は全く知らなかったので、図書館で本を借りて調べてみましたよ。
いくつかの書籍を参考に下記にまとめましたので、どうぞご覧ください!
赤米と黒米の違いは?
赤米・黒米は、白米に比べて各種ビタミンやミネラル、そして食物繊維が大変豊富です。
では赤米と黒米で違いはあるのでしょうか?
左が赤米、右が黒米です。何が違うでしょうか??
そう、色ですね!
赤米は赤茶色で、黒米は黒胡麻のように真っ黒です。
色が違うと言うことは、栄養素、ひいては効能も違ってきます。
詳しく見ていきましょう!
黒米の栄養、効能
黒米は、中国では古くから病人や産婦の栄養食品とされているそうです。
白米と比較すると
・食物繊維 約7倍
・カルシウム 約4倍
・マグネシウム 約5倍
・カリウム 約7倍
・ビタミンB1 約4倍
と栄養豊富です。
また、この黒い色はポリフェノールの一種であるアントシアニンによるものです。
アントシアニン
- 網膜のタンパク質の再合成を促す→眼精疲労や視力を回復
- 内臓脂肪・血中脂肪の蓄積や血糖値の上昇を抑える→生活習慣病を予防
- ヒスタミンの働きを抑える→花粉症などのアレルギー症状を緩和
では、赤米はどうでしょうか?
赤米の栄養、効能
赤米は、ネパールでは薬用として食されているそうです。
白米と比較して
・食物繊維約 8倍
・カルシウム 約3倍
・マグネシウム 約4倍
・カリウム 約3倍
・ビタミンB1 約5倍
と、こちらもマルチに栄養が豊富です。
また、この茶褐色もポリフェノールの一種であるタンニンによるものです。
タンニン
- 抗酸化作用が強い→アンチエイジング効果
- 身体を温める→冷え症改善
- 収れん、メラニンを抑制する→美肌、美白効果
- 腸粘膜を刺激して引き締める→腸内環境を整え、下痢を改善
また、タンニンは植物に多く含まれており強烈な苦みや渋みを持つことから、植物を外敵から守る役割を持っているのだそう!
赤米、黒米入りご飯の炊き方
初めての方は、白米2合に対して赤米や黒米を大さじ1~2くらいの分量で炊いてみましょう!
1.赤米や黒米を一時間ほど常温の水に浸しておく。
2.研いだ白米に1の漬け水ごと投入する。(水に溶け出てしまったビタミンなどの栄養も出来るだけ取り込みたいので。)
3.白米のみで炊く場合と同じ水位になるまで水を足す。
4.吸水させ、いつもと同様に炊飯する。
写真は、白米2合に赤米と黒米を大さじ1ずつ混ぜたものです。
赤米、黒米のどちらかだけでも彩りが良くほんの~り香ばしい風味がして、美味しくなりますよ!
私は天日塩を小さじ2分の1ほど混ぜて炊くのがお気に入り。
ご飯の旨味が引き立ちますよ♪
まとめ
黒米の効能
- 眼精疲労や視力を回復
- 生活習慣病を予防
- アレルギー症状を緩和
赤米の効能
- アンチエイジング効果
- 冷え症改善
- 美肌、美白効果
- 腸内環境を整え、下痢を改善
このように、それぞれ白米には無い素晴らしい効能を持つと言うことが分かりましたね。
毎日食べるお米。
みんな大好き白ごはん♡ですが、今や「糖質の塊」であることも知られ、食べすぎは良くないと知っていながらも減らせない…と悩む方もいらっしゃることでしょう。
赤米、黒米を始めとする古代米や雑穀米は、白米に比べ固さがあるので歯ごたえがあり、良く噛んで食べるようになります。
結果、同じ量を食べても白米だけの場合とは満腹感が違います!これは私の実感です。
白米のほんの一部を赤米や黒米に置き換えるだけで、満腹感を得ることができ、同時に白米には無い様々な栄養を摂取できるのですから、美容や健康に興味のある方はこれを取り入れない手はありませんね!
参考になれば幸いです♪
【参考書籍】
赤米・黒米の絵本/猪谷富雄
雑穀美食/植木もも子
【参考文献】
赤米が白米になった原因を解明/独立行政法人 農業生物資源研究所
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