
たくらCANVASマーケット
11月18日、福井県南越前町たくら地区で行われた たくらCANVASマーケット2017 に行ってきました。
旧宅良保育所を舞台に2014年から始まったこのイベント、今回で4度目の開催なのだそう!
当日はあいにくの悪天候でしたが、屋内開催は雨に濡れずに済むし、会場をゆっくり見て回ることができるしで寒がり屋にとっては大変有り難かったです。
気になってたけど行けなかった~という方も、こんなイベントやってたなんて全然知らなかった!という方も、そもそも南越前町ってどこだっけ?という方も、来年はぜひ行ってみてくださいね。
ナチュラル×ノスタルジック感あふれる会場デコレーション

メインホールは保育所の遊戯室
使われていない旧保育所の施設を活用
1953年に開設された旧宅良保育所。
今年(2017年)で64歳という計算になりますが、定期的に人の手が入っているように見えネガティブな意味での古臭さはまったく感じず。
少子化の影響で2004年に閉所されてからもなお地域の人から愛され、守られ続けていることがうかがえます。
福井では「山奥の雑貨屋さん」として有名なGENOME(ゲノム)藤原さんがこの宅良保育所の出身であり、このイベントの主催グループのメンバーだそうです。
きっと幼少期を過ごしたことのあるすべての人が懐かしく思うであろう慈愛に包まれたこの空間は、藤原さんを始めたくらCANVASの皆さんの施しによってオシャレで温かみのある雰囲気に。
保育所らしいレトロでポップな色づかいを活かした会場デコレーションの随所にセンスが光ります。

廊下、保育室

異彩を放つ赤電話(じつは貯金箱)

地域の人たち

医務室だったかな?

庭から
噂のコーナー「ぶつぶつ交換」

掘り出し物がいっぱい
どんな珍物が??と楽しみにしていたぶつぶつ交換。
参加者やスタッフの「もう使わないけど誰かに使って欲しい素敵なもの」が所狭しと並びます。ここを物色するお客さんの楽しそうな表情と言ったら!
「物々」ではなく「ぶつぶつ」なのが可愛らしいですね。このイベントの名物コーナーになっているそう。

ここにやってきたものたちにもストーリーがある

まだまだ使えそうな綺麗なお皿

レトロな小物も

顔の見える交換履歴

イベント開催中は随時ぶつぶつ交換が行われる
個性豊かなお店・催し

しとしと雨が降り続く庭
私が会場に入ったのは14時頃。
出店者の方々も接客の合間にランチタイムを取っていたり、他のお店を覗きに行って和気あいあいと交流を楽しんでいる様子。そんなゆる~い感じが一層、会場の雰囲気を明るくしていました。

平山ケンタさん
このイベントの雰囲気にぴったりマッチした、あたたかな演奏を聴かせてくださったシンガーソングライターの平山ケンタさんは敦賀市の出身!
のびやかで優しい歌声。
LIVEが始まってしばらくすると、雨が一旦止んで、柔らかな光が差し込むという神がかった演出も!
「ずっと聴いていたい~」と言う声があちらこちらから聞こえてきました。
以下、写真の構図が雑でどうもスミマセン。夢中になって商品をチェックしていたのです。笑
全てのお店を撮れなかったのが残念ですが、雰囲気だけでも伝われば!
洗練されたクォリティの高いハンドメイド作品、こだわり店主が連れてきた選ばれし逸品たちが並んでいました。

観葉植物

陶器、雑貨

木の実クラフト、ドライフラワー

パン、焼き菓子

雑貨

ウッドクラフト

オーガニック布ナプキン

ハンドドリップコーヒー、スコーン
普段はネットショッピング大好きな私も、店主さんとぽつぽつお話しつつ、ゆっくりと自分の目と手で沢山の良きものたちに触れました。
意図せずして、「ものを買うということ」について考える貴重な時間となりました。
主催グループ「たくらCANVAS」

たくらCANVAS facebookより拝借
たくらCANVASマーケットの主催者はたくらCANVASというグループです。
自然・文化・暮らし・空家などの地域の資源を活用し、豊かな暮らしや質の高い時間をたくら地区に住む人たちとは勿論のこと、訪れた県内外の人たちとも共有することを目指して活動。
福井大学住環境計画研究室の学生、GENOME藤原さん、たくら地区の住民で構成されているそう。
たくらCANVASを紹介した記事が、Yahooニュースにも掲載されたとのこと!
会場へのアクセス
福井県南条郡南越前町古木49-3-1付近 (旧 宅良保育所)
今庄ふるさと交流センターきらめきの隣で、
ちなみに2015年からアップデートしていない私のカーナビに住所を入力して向かいましたが、無事に到着できましたよ。
実は祖母の家がこのたくら地区にあり、南越前町には小さい頃から幾度となく遊びに来ていたのです^^
人は温かいし、県内有数の極寒地域なこともあり水や農作物が美味しい。
空気が澄んでいて、肉眼で見ても星がとっても綺麗。
電池で動くおもちゃがひとつも無くても、自然の中で時間を忘れてひたすら遊んだ。
大々的な季節のイベントは開催されなくても、それらは日常のくらしの一部としてごく当たり前にあった。
俗っぽさがなくまさに現代の桃源郷と言えそうな場所なのですが、30年前にも子供は本当に少なかったし、少子化や空き家問題に関して言えば現在はより深刻になっている様子がずっと気掛かりでした。
しかし!
今回たくらCANVASマーケットを通じて初めて知りましたが、このごろ南越前町では官民一体で取り組む流動創生事業に力を入れていて、全国の移住プロジェクトや町おこしの関係者から熱い視線が注がれているとのこと。
今年に入ってからはあのひなびた今庄駅がまさかのリニューアルオープンを果たすなど、流動創生事業を軸に「宿場町」と「鉄道の町」として栄えた歴史を訪れた人にアピールすべくさまざまな取り組みが既に始まっているそう。
このまちが今後どんな風に守られまた変化していくのか。私自身も時々遊びに行ったりしながら注目していきたいです!
たくらCANVASの皆さん、素敵な時間をどうもありがとうございました。
最後に、お気に入りの一枚を♡

トイレでもおてあらいでもなく、おべんじょだったのね。
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